「冨安健洋選手・三笘薫選手のハムストリング負傷を、筋肉だけじゃない視点で勝手に見立ててみた」
冨安健洋選手と三笘薫選手のハムストリング負傷を、勝手に身体から読み解いてみた
サッカー日本代表の冨安健洋選手、三笘薫選手。
世界トップレベルで戦う二人ですが、どちらもハムストリングの負傷に悩まされています。
もちろん僕は二人の身体を実際に検査したわけではありません。
ですので今回は完全に、
「もし僕のところにこの身体が来たら、どこを見るだろう?」
という施術家としての個人的な見立てです。
医学的な診断ではなく、ちょっと違った角度から身体を見てみる読み物として楽しんでください。
ハムストリングを痛めたから、ハムストリングが原因なのか?
肉離れが起こると、当然ながら損傷したハムストリングそのものの状態を確認します。
ただ、僕が施術するときは、
「なぜ、そこに負担が集中したんだろう?」
というところをかなり重要視しています。
身体は一つの筋肉だけで動いているわけではありません。
足部、足首、下腿、膝、股関節、骨盤、体幹。
それぞれが連動しながら、走る、止まる、切り返す、蹴るといった動作を作っています。
だから僕なら、ハムストリングを痛めた選手に対して、ハムストリングだけを見ることはしません。
冨安選手で僕が気になるのは「ヒラメ筋」
冨安選手を僕なりの身体の見方で考えたとき、まず気になるのがヒラメ筋です。
ヒラメ筋はふくらはぎの深部にある筋肉。
足首の底屈だけではなく、立位や走行時に身体を支え、前方への動きをコントロールするうえでも重要です。
僕の感覚では、
冨安選手はヒラメ筋の「エネルギー」が落ちているように見える。
ここでいうエネルギー低下とは、単純に「筋力が弱い」という意味ではありません。
筋肉そのものは十分に発達していて、筋力テストでは強かったとしても、
身体全体の中で、その筋肉を必要なタイミングでうまく使えていない状態
があるのではないか?と僕は考えます。
もしヒラメ筋が本来担う仕事を十分にできなければ、その負担を別の場所が引き受ける必要があります。
その代償が積み重なった結果として、ハムストリングに負荷が集中する。
そんな連鎖が起きていても不思議ではありません。
実際に冨安選手は、過去にヒラメ筋を含むふくらはぎの負傷も経験しています。
僕ならハムストリングだけではなく、まず下腿からかなり細かく評価します。
三笘選手は「ヒラメ筋+後脛骨筋」が気になる
三笘薫選手の場合、僕ならさらにもう一つ、
後脛骨筋
を見ます。
僕の個人的な見立てでは、
三笘選手はヒラメ筋と後脛骨筋、この2つのエネルギー低下が気になります。
後脛骨筋は下腿の深部から足部につながり、足のアーチを支えたり、走行中の足部を安定させたりする重要な筋肉です。
三笘選手といえば、爆発的な加速と減速、細かな方向転換。
相手との間合いを一瞬で変えるドリブルが最大の武器です。
当然、足部から下腿にはものすごい負荷がかかります。
そのとき後脛骨筋やヒラメ筋が十分に働けなければ、その上にある膝や股関節、そしてハムストリングが代わりに頑張る可能性があります。
僕なら、
「太ももの裏を痛めたから、太ももの裏を治す」
だけでは終わらせず、
「そもそも足元で受け止めるはずだった負荷が、上に逃げていなかったか?」
という視点を持ちます。
そして僕がさらに見るのが「感情」
ここからは、一般的なスポーツ医学とはかなり違う話になります。
僕が身体を見るときには、
筋肉、関節、神経、動作だけではなく、
過去の感情やストレスによって、身体の反応が変化していないか?
という部分まで見ることがあります。
強い恐怖。
怒り。
悲しみ。
プレッシャー。
罪悪感。
「もっと頑張らなければ」という感覚。
こうした過去の感情的な経験が、現在の身体反応に影響しているケースがあるのではないか、と僕は考えています。
これは、
「悲しいからヒラメ筋が弱くなる」
という単純な話ではありません。
僕が見ているのは、
ある感情や記憶に身体が反応したとき、特定の筋肉の働きが一時的に変化することがある
という現象です。
もし、それが長期間残っていたとしたら?
本人は普通に動いているつもりでも、身体は無意識に別の筋肉を使って補います。
その小さな代償動作が何千回、何万回と繰り返される。
トップアスリートのように極限のスピードとパワーを要求される世界なら、そのわずかなズレが大きな負担につながる可能性もあるのではないか。
僕はそんなふうに考えています。
「ケガをした場所」と「原因」は同じとは限らない
もちろん今回の話は、僕が冨安選手や三笘選手を直接検査した結果ではありません。
あくまで普段の臨床経験や身体の見方から、
「自分ならこういうところまで調べる」
という仮説を書いたものです。
冨安選手なら、
ハムストリング → ヒラメ筋 → さらにその働きを低下させている背景
三笘選手なら、
ハムストリング → ヒラメ筋・後脛骨筋 → さらにその背景
というところまで追いかけてみたい。
そしてその背景には、筋力や柔軟性だけではなく、神経系や過去の感情的ストレスまで関係している可能性も考えます。
身体はパーツの集合体ではありません。
痛いところだけを見ていると、見えないものがあります。
「なぜ、この場所に負担が集中したのか?」
そこを身体全体から探していく。
僕が施術で大切にしているのは、そんな考え方です。
※この記事は冨安健洋選手・三笘薫選手を直接検査・施術したうえでの評価ではありません。公開されている情報をもとにした筆者個人の仮説・身体観であり、負傷原因を医学的に特定するものではありません。
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